暮らしと自然をつなぐ畳リビングの家
設計やデザインの一つ一つにあたたかな思いが宿る
自然と人が奏でる、心地よい日々
緑の山に背を抱かれた高台の地。山のいただきから視線を下ろしてくると、なだらかな斜面がそのまま屋根の勾配へとつながっていき、ひなびた風景の中に住まいはそっと溶け込むように佇みます。「外とのつながり」をテーマにしている「佐保建設」の住まいらしく、居室は大きく外に向かって開き、建物をふちどる縁側。植栽をすぐ近くに寄せて植えるのは、家の中から季節の花や実に手が届くように。縁側が2段になっているのは、ここに集う人を介して、生活の場が大地の土へと続くように。「内にいる人は上段に座って下段に足を載せ、外から来た人は下段に座って地に足をつけるでしょう」、設計者の描く暮らしの情景は、どこまでも豊かで細やかです。

暮らしの中で自然と育まれる、豊かな感性
2段の階段状になり、家の床面と地面とをなだらかにつなぐ縁側。木々には鳥も遊びに来て、子どもたちと競って実を採る姿が浮かんでくるよう。毎日の暮らしの中で、ふと自然の営みに触れたり、人のぬくもりを感じたり。やすらぎに包まれるそんな瞬間を、この家はたくさん与えてくれるのです。

住む人を癒やす優しい配慮がそこかしこに
室内に入れば、小上がりの畳リビングに、なぜか吸い寄せられるようにゴロリと寝転びに行きたくなる。それはまさに設計の思惑通りで、1階はなによりも横になってくつろぐことを主眼につくられたのだそう。段差によって、畳で寝転ぶ人、ダイニングに座る人、キッチンに立つ人の視線の高さが合い、それぞれの時を過ごしながらもコミュニケーションが生まれるような工夫も。動線のつくり方、空間のつなげ方、あかりの置き方といった設計やデザインのひとつひとつに理由が込められているのです。





ちょっと腰掛けられる場所がいくつもあるLDK。畳を1段上げることで、くつろぐ場所と生活動線とを分離しつつ、目の高さを合わせてコミュニケーションが生まれるように。




2つの畳空間の境は、「ついたて」程度のあいまいな仕切り。上部を開けることで隔絶感を和らげるとともに、視線を抜いて広がりを感じさせる効果ももたらします。(左)




美作市Sさま邸
家族構成 | ご主人、奥さま、お子さま2人 |
---|---|
建築工法 | 木造在来工法 |
土地面積 | 349.17㎡(105.62坪) |
---|---|
延床面積 | 100.20㎡(30.31坪) |
この家のデザイン・特徴

住宅情報誌の発行に携わり、約15年。 これまでに約1,000棟のお家を取材しました。 工務店のすてきな家づくりを皆さまに知ってほしい、 後悔のない家づくりをしてほしい、そんな思いで紹介しています。 工務店には直接聞きづらいことも、お気軽にお問い合わせください!
さほらぼ by 佐保建設
この工務店の詳細
住所 | 勝田郡勝央町勝間田733-1 |
---|---|
電話番号 | 0868-38-5363 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 水曜日、第2木曜日・第4日曜日 |
エリア | 岡山県北部全域、岡山市、瀬戸内市、備前市、赤磐市、和気町、総社市 |
設立 | 1979年 |
従業員数 | 14名 |