窓いっぱいに映る緑に心がうるおう
時を超えて紡がれる、北欧と日本の融合。光と影が織りなす、やすらぎの空間
光、影、緑。五感を満たす、心地よい暮らし
もともとは大正元年、Sさんの高祖父の代に建てられた家。建物の土台には見事な石垣が積まれ、屋根裏には迫力ある地松の太鼓梁が幾本も架かっています。こうした無二の価値を生かしながらも、いわゆる古民家的な趣は抑え、シンプルで洗練された印象のリノベーションが行われました。大きな梁を見せた吹き抜けのダイニングと天井を下げた落ち着きのあるリビングが、一つの空間の中で対比しています。空間を構成するラインはすっきりと整い、その合間に生まれた小さな余白が、心をほっと和ませます。この家ならではの特等席は、南西2面の窓辺。どちらも腰掛けられる高さの出窓にして、緑豊かな風景に寄り添う心地よい居場所をつくりました。照明はぼんぼりを思わせる「ルイスポールセン」のペンダントを1灯と、他は小さなスポットだけを置き、陰影がもたらすくつろぎ感を楽しめます。

大きな梁を見せた吹き抜けのダイニングと、天井を下げた落ち着きのあるリビング。地松の古梁にしっくい壁、カラマツの床など、和に寄った素材を用いながらも全体の印象はモダンに。
時を超えて紡がれる、北欧と日本の融合。
インテリアを彩るのは、「フリッツ・ハンセン」のソファや「Yチェア」など、Sさんお気に入りの北欧家具です。ミニマムな北欧スタイルと重厚な伝統建築とが機能美のもとに融合し、110年にわたって受け継がれてきた家に、新たな命が吹き込まれました。

重厚感と軽やかさが共存するダイニング。高窓は、外の桜が見える位置に設けられています。

玄関ホール。天井に出た古梁は白く塗り、重さを消しています。右側は造作のシューズクロークです。

構造体と基礎の石垣を残し、間取りも内外装も一新。2階は低く、安定したフォルムになっています。
岡山市Sさま邸
家族構成 | ご主人、奥さま、お子さま4人 |
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建築工法 | 木造軸組工法 |
土地面積 | 582.42㎡(176.18坪) |
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延床面積 | 102.14㎡(30.9坪) |
この家のデザイン・特徴

住宅情報誌の発行に携わり、約15年。 これまでに約1,000棟のお家を取材しました。 工務店のすてきな家づくりを皆さまに知ってほしい、 後悔のない家づくりをしてほしい、そんな思いで紹介しています。 工務店には直接聞きづらいことも、お気軽にお問い合わせください!
KNOT 株式会社 押田建設
この工務店の詳細
住所 | 岡山市北区横井上1668-1 |
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電話番号 | 086-250-3240 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 日曜日 ※定休日も事前予約にて打ち合わせ可能です |
エリア | 岡山県内全域 |
設立 | 1974年 |
従業員数 | 8名 |